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16- I- 0084 201 7 年 3 月 2 7 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ル
ー
マ
ニ
ア
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 BBB 格付の見通し 安定的 自国通貨建長期発行体格付 BBB+
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 格付は、堅調な経済成長の見通し、対外ポジションの改善、低水準の政府債務などを評価している。他方、 改善途上にある金融システムなどが格付の制約要因となっている。格付の見通しは安定的。16 年12 月の 総選挙を受けて、社会民主党と自由民主同盟による連立政権が発足した。新政権は財政赤字を E Uが上限 とする 3%以内に維持する目標を堅持しつつ、選挙公約となっていた減税に加え最低賃金、公務員給与、 年金の引き上げ策を実施している。前政権時に承認された減税の一部も 17 年から発効しているため、対 策 が 講 じ ら れ な け れ ば 17 年 、 18 年 に は 財 政 赤 字 が 3% を 超 え る 見 通 し で あ る 。 し か し 、 政 府 債 務 (E SA 2010)は GDP 比 40%以下にとどまっており、一定の財政赤字を許容する余地はある。近年の財政 政策は選挙対策としての色彩が強く、中期的には E Uの財政ルールのもとで赤字抑制が図られていく公算 が大きいとみている。
(2) 16 年の名目 GDP は1, 691 億ユーロ、人口は1, 976 万人と中東欧では経済規模が比較的大きく、一人当た りGDP は購買力平価で 22, 000 米ドルを超えている。直接投資による貿易や金融を通じ E U との一体性が 強い経済構造を有する。16 年の実質 GDP 成長率は財政政策の実施を背景に15 年の3. 9%から 4.8%へ高 まった。成長をけん引したのは個人消費であるが、17 年も減税等の財政政策や最低賃金の引き上げに支 えられ好調を維持する見通しである。投資は民間投資の伸びにもかかわらず公共投資の落ち込みにより減 速している。しかし、信用収縮の緩和や直接投資の回復、14∼20 年期の E U 補助金の流入などを踏まえる と先行き回復していくとみられる。E U経済など外部環境に大きな変化がなければ、17∼18 年は緩やかな インフレ上昇とともに内需の主導で 4%前後の成長が続くとみている。
(3) 10 年から 15 年にかけて財政健全化が大きく進んだが、16 年からは財政政策が緩和され赤字が拡大してい る。16年の一般政府財政赤字(E SA 2010)は付加価値税標準税率の 4%ポイント引き下げなどの減税や公 務員給与の引き上げの影響により、15 年のGDP 比0. 8%から同2. 8%へ増加した。一般政府債務/ GDP 比 (E SA 2010)は 16 年末時点で 37. 6%と、J C R が格付している BBB レンジのソブリンの中では低い水準に とどまっている。新政権は 17 年以降も財政赤字を GDP 比 3%以内に抑える目標を堅持している。しかし、 17 年からは前政権時に承認された追加の付加価値税減税や建設税の撤廃に加えて新政権が決定した減税 や公務員給与および年金の引き上げも実施されているため、対策が講じられなければ財政赤字は GDP 比 3%を超える見通しである。ただ、欧州委員会による過剰財政赤字是正手続きの発動も想定されるため、 中期的には赤字抑制に向け財政規律が働いていく公算が大きい。税法遵守の向上や脱税防止による徴税の 改善余地が大きく、政府は税収増加に向けた対策を計画している。
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避された。民間向けの貸出は、住宅ローンを中心とするレイ建貸出にけん引され緩やかながらも回復傾向 を維持している。外貨建貸出は貸出残高の4 割程度(ピーク時の12 年は6 割超)まで縮小し、銀行、家 計、さらには企業の為替リスクも低下している。
(5) 経常赤字は内需の伸びに伴い増加傾向にあるが、16 年でも GDP 比 2.4%(15 年:1. 2%)と08 年以前に 比べ大きく縮小している。これは自動車など工業製品の輸出拡大のほか、サービス収支の黒字増も寄与し ている。直接投資や E U 補助金を通じた安定した資金流入が経常赤字を十分にカバーしており、対外ファ イナンスも問題ない状況である。IMF 、E U への融資返済も順調に進んできた。対外債務は銀行部門の対 外借入圧縮などを背景に GDP や財・サ輸出比で縮小傾向にあり、16 年末にはそれぞれ 54.7%、132. 7% といずれもピーク時の 75%(12 年末)、253%(09 年末)から大きく低下している。
(担当)内藤 寿彦・佐伯 春奈 ■ 格付対象
発行体:ルーマニア(R omania) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 BBB 安定的
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 3 月 22 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) ルーマニア(Romania)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、当該方針が求める要件
を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先